【後編】「好きを仕事に」道を切り拓いてきた、これまでの歩み:フリーランスからベンチャーに転職、年収が2倍になるまで

フリーランス・キャリア

こんにちは!元フリーランス&パラレルワーカー、現IT系会社員のaiです。

これまで「まずはやってみよう」をモットーに、実績ゼロからフリーランスとして活動を開始し、体当たりでいろいろなことにチャレンジしてきました。大変なこともたくさんあり、結果会社員に復職する形となりましたが、先日の転職ではご縁あってなんと新卒時の2倍の月収にてオファーをいただくことが出来ました。これもひとえに、縁に恵まれたことと、私を信じてやりたいことをやらせてくれた周囲のサポートのお陰だと改めて感じています。

ちょうど4月で社会人6年目を迎えたということもあり、これまで私がやってきたこと・意識してきたことについて、改めて振り返りながら整理していきたいと思います。今回は後編として、フリーランスから会社員に復職した後についてお話しします。

▼前編・中編についてはこちらから

▼フリーランスから会社員に戻る時のポイントについてはこちら

フリーランスから会社員に戻ってまず感じたこと

中編で、EC・Webメディアを運営する企業へ転職したことについてお伝えしました。今回は、実際にフリーランスから会社員に戻って実際どうだったのかについて、まずお話しできればと思います。

同志がいることが新鮮

ずっと会社員だった方からすれば「何言ってんだ」という感じでしょうが笑 もちろん周囲のサポートは得ながらも、基本的に孤軍奮闘という働き方をしてきた私にとって、同じ立場で責任を分担できる(こんな書き方をすると怒られそうですが笑)というのは非常に新鮮でした。

だって、同じ目標に向かって一丸となって、同じように突き進む仲間がいるんですよ?内情はいろいろあるにせよ、チームでおしゃべりをしながら和気藹々と業務に従事するという行為自体に慣れていなかったので、なんだか目から鱗。

思い返してみれば旅行代理店もやインテリアショップも、チームでコミュニケーションしながら進めるというよりはそれぞれが個人ノルマ達成を目指す個人戦という感じ。接客業だったので過度なお喋りも許されず、常に気を張っていました。また年上も多かったので、同年代の若い世代がいるITベンチャーという環境が本当に新鮮で面白かったです。笑

圧倒的な情報量と刺激の多さ

フリーランスの記事でも書きましたが、フリーランスは情報収集から営業・リピートまでの戦略を立てるのも全て自分一人。自分のペースで進められますが、一人しかいないのでその分入ってくる情報も一人分。

もちろん、業務委託元の所属企業によってはスラック等で随時業界最新情報を共有してくれるところもありますが、全てではありません。同僚のたわいもないお喋りなど、さまざまなジャンルの情報が流れてくる環境というのは、改めて情報量と刺激が圧倒的に違うと感じました。

これはどちらかというと、出社と在宅ワークの違いに等しいかもしれませんね。(フリーランスは在宅ワークが基本になる場合が多いので。)

ベンチャー企業の苦悩

続いて、実際に働く中で直面したベンチャー企業ならではの働き方についても、実体験を交えて改めて言語化していきます。

▼大手とベンチャーの違いについて詳しくはこちら

人の入れ替わりの激しさ

ベンチャー企業は基本的に、人の入れ替わりが激しいところが多いです。というのも、基本的に急成長している先端サービスやマーケットを対象に事業を展開することになるので、内部の組織にひずみが生じており、体制整備が整っていないところが多いんですよね。

私はフリーランス時代に、不確実性についてある程度耐性ができていたので慣れていましたが、新卒入社した大手でこれまで10年以上やってきた方などはもれなく半年以内に辞めていました。笑 また、アルバイト等責任を求められない働き方しか経験していなかった方も合わなかったようで、最終的に社長と喧嘩別れのような形で1年で退職。「東京はスピード感が合わなかった」と、実家に帰っていきました..

3年いれば(3年もてば)企業では長い方=年長者、というのがセオリーかもしれません。

人が辞めるのは仕方がないと思うのですが、あまりにも続くと入社・退社が常態化して日常茶飯事となり、「人が辞めることに慣れてしまう」んですよね..  私も最初はその度に私も心を痛めていましたが、慣れとは恐ろしいものです。また、人が辞める度にその人の業務範囲をカバーせざるを得ないため、総じて否が応でも職務領域が広がっていき残業が増えていきます。

社長の一声とウェットなコミュニケーション

ベンチャー企業はまだまだ規模が小さいため、社長自らプレイヤーとして取り仕切りながらやっているところも少なくありません。また、アイデアマン・敏腕営業マンとしてやってきたケースも多く、そうなると突然社長のジャストアイデアで新規事業が走ることも。社員はその社長の一声に振り回されることになりますので、「そういうものだ」と受け入れる姿勢も大切なのだと学びました。

ある時は、チームリーダーが体調不良で休職してしまったために社長がチームリーダーを兼ねることとなり。そこまではまだ良かったのですが、「良いサービスとは何か?「顧客から本当に選ばれるためには?」と、チームの温度感に痺れを切らした社長が自ら指揮を取り、「合宿」という名の戦略立案会議が突然開催されることに。その他の業務を全て止めて、会議にフルコミットすることを求められたので、当然他の業務が全く進まず施策リリースが遅れる結果に。そのことで後々社長から詰められ、世の中の理不尽さについて思いを馳せたのは今となっては良い思い出です。笑

とりあえずバッターボックスに立たされる

これはうちだけではなかったと思うのですが、「月次」という名の恐怖の全体集会が月イチで開かれました。全体集会というとホワイトに聞こえますが、実際は他事業部の進捗報告および課題について詰め合うというお葬式のようなもの。株主定例もこういう雰囲気だったと聞いています。

つまり、チームリーダーがその詰められ役を買って出るわけなのですが、社員だったりマネジメントらしきことをやっていると、とりあえず打席に立たされます。つまり、チームとしての進捗を何かしら発表し、その結果として社長や幹部クラスからの詰めの豪速球にコテンパンに打ち負かされることになります。厳密には強要されるわけではないですが、意思表示しないと「積極性に欠ける」と判断され査定に響いてきますので、実質こちらに選択肢はありません。

私は運悪く?HSPながらこのポジションを任されてしまい、月次は毎回半狂乱。旅行代理店時代の苦い思い出が蘇り、「こんなことを続けていれば心が持たない、半年後さえわからない」と、他事業部の上層部に泣きながら直談判しました..

他事業部からのフォローでなんとか持ち直す

それからというもの、他事業部の上層部が非協力的だったチームメンバーに掛け合ってくれ、私一人でバッターボックスに立たされることは無くなりました。そのお陰で、なんとか心を保ちながら続けられることに。また、その後にリーダーポジションで新しい人(経験者)が入ってくれ、その人が責任を肩代わりしてくれてからというもの、だいぶ負担が軽くなりました。

この経験から、無理な時は無理ということ、たとえ格好悪くても周囲に助けを求めることの大切さを学びました。

退職勧奨、そして転職へ

その後もなんとかチームでやっていたのですが、ちょうどそれぐらいからでしょうか、会社の経営が傾き始めましたのです。資金繰りが怪しくなり、株主から短期黒字化を要請されて大規模なリストラが実行されました。私はマルチプレイヤーとして多様なスキルセットを持っていたこともあり?その対象からなんとか免れたのですが、これにより元々5人いたチームは私たった一人に。戦略的な部分は他事業部と兼任の上司と進めながらなんとか復活を目指していたのですが、ついに仕入れもできなくなり(ECとしては致命的)、事業部廃業へ。それに伴って社長直々に退職勧奨がくだり、上司共々退職することになりました。

転職でメガベンチャーから好条件のオファーをもらう

予期せぬ形で、突然転職市場に放り込まれる形になった私。

挙式を控えており毎月固定の収入・貯金は絶対条件だったので、同じく正社員枠で転職先を探し始めます。培ったEC運営のスキルを生かしてWebマーケティング関連で探していたところ、なんとWantedly経由でスカウトされ、現職給与に+9万、新卒入社した大手旅行代理店時代と比べると約2倍という給与でオファーをいただくことが出来たのです。

その企業がメガベンチャーで羽振りが良かったということもありましたが、これもひとえにフリーランス時代に培った不確実性への適応力・ゼロイチでのコミュニティ立ち上げ経験などの実績を評価いただけた形かもしれません。入社はこれからなので、企業の実状については未知数ですが、とりあえずやれるところまでやってみようと思っています。

結論:とにかく行動あるのみ。選択肢を正解にするのは自分

いかがでしたか?想定よりだいぶ長くなってしまいましたが.. お付き合いいただいた方、ありがとうございました!

私はこれまで、前述のように大手とベンチャー、フリーランス、パラレルワーカーなど、さまざまな働き方をしてきました。この人生100年時代、何があるかわかりませんし、80代まで働き続けられる保証もありません。この不安定な時代を生き抜くために、さまざまなスキルセットを身につけるべく20代を成長に充てたかっというのもありますし、HSPとして人一倍生きづらさを感じてきたからこそ、自分にフィットして心底自分らしく働ける環境を模索してきたというのもあります。

その結果、私が導き出したのは「どんなことも一長一短。選んだ道を、選択肢を正解にするのは自分しかいない」という事実です。一度選んでしまえば引き返せないからこそ、選んだ道は全力で行動して、正解にする。これを常に意識してきたからこそ、今の私があるのかなとも思います。

もちろん、私の働き方が100%正しいわけでは決してありません。実際に「何でも屋さんであり、何でもない屋さん」というご指摘もいただきますし、私のような人生を誰にとってもおすすめできるかと言えば、決してそうではありません。(実際にフリーランスはメンタルが削られるので、小さく始める「副業」からのスタートを推薦しています。笑)

ですが、こんな私の体当たり記録のような手記でも、これを読んで下さっているどこかの誰かに少しでも役に立てることがあれば。ほんの少しでも、「また明日、もうちょっとだけ頑張ろう」と思えるきっかけになれば。こんなに嬉しいことはありません。

皆さまにとって、後悔しない人生が歩めることを祈っております!

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