【つみたてNISA】結局いつ始めるべき?3つのタイミング

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「今話題のつみたてNISAを始めてみたいけど、結局いつ始めれば良いのかわからない」「不況の最中では待ったほうが良いの?」

つみたてNISAを始めるのであれば、できる限り損はしたくないものですよね。つみたてNISAには「絶対にこのタイミングで始めるべき」という正解はありませんが、なるべく早く始めた方が良いとされています。

本記事では、その理由について紐解きながら解説していきます。

【つみたてNISA|始めるタイミング】思い立ったらなるべく早く

つみたてNISAは、長期投資によって複利効果を高めながらお金を増やす方法。

通常、株などの投資においては、配当金や株を売った譲渡益に20.315%の税金がかかります。しかし、国が奨励しているつみたてNISA制度には非課税期間が20年間設けられており、この期間内であれば運用益が非課税となります。通常ならば税金として払っていた分が手元に残るため、これをそのまま再投資に回すことができるのです。

複利効果を最大限に活かすのであれば、なるべく早く始めるに越したことはありません。

複利とは?

運用によって得た収益を元本にプラス=再投資に回す形で、投資金額を増やしていくこと。元手の金額がどんどん大きくなり、これにさらに利息がつくことによって、投資年数が長ければ長いほど資産は雪だるま式に増えていきます。

また、これまでは制度の実施期間が2042年までであり、非課税保有期間が20年間という縛りがあったため、少しでも早く始めないと損をしてしまう構図になっていました。

2024年からの新NISA制度移行により、制度の非課税保有期間も無期限に延長されたのでそのようなことはなくなりました。しかしながら、前述の通り長期保有を前提とした制度であることは変わりがないため、思い立ったらなるべく早いタイミングで始めることをおすすめします。

【つみたてNISA|始めるタイミング】非課税枠を使い切るなら1月から

つみたてNISAの非課税枠:年間40万までなら投資OK

つみたてNISAの非課税枠は、年間で40万まで(2024年以降は120万まで)と決められています。

毎年1月にリセットされるため、年間の非課税枠をマックスで使い切りたい人は、年始1月に始めるのがおすすめ。毎月満額の33,000円(2024年以降は毎月10万)に設定すれば、非課税枠の上限まで投資でき、つみたてNISAの恩恵を最大限受けることが可能になります。

ポイント

銀行によっても異なりますが、「つみたてNISA」では「毎月の引落額」+「増額月の引落額」の12か月換算額が40万円を超える金額の設定はできません。そのため、毎月の引落額は33,000円以下とする必要があります。

ただし、12月など申し込みがギリギリすぎたり、申し込み状況によっては1月の引き落としに間に合わないこともあるので注意しましょう。

ボーナス設定や増額設定で非課税枠を使い切る

「1月から始めようと思ったけど、1ヶ月ずれてしまった」「6月になってしまったけど、今からでも始めて良いのか」

そんなときは、任意の月だけ投資金額を増やすボーナス設定や増額設定を賢く利用しましょう!

ボーナス設定とは?

毎月の積立とは別に、任意の月に追加購入ができる機能のこと。

増額設定とは?

年の途中から始めた際など、その年の投資額に余裕があり、投資額を増やしたい場合に設定ができる機能のこと。

例えば6月から始めた場合。過ぎてしまった過去半年分(1~5月分)の投資額、(月の上限3.3万円×5ヶ月分など)を6月~12月に上乗せすることが可能となります。

ただし、その場合も毎月の上限額、毎日の上限額は変わらず適用されます。

【つみたてNISA|始めるタイミング】景気が悪い時こそ始め時

株価下落や物価上昇の今は、始めると損をしてしまうのでは?

投資は長期保有が基本。長い目で見れば必ず上がるため、景気が悪い時こそ始めるチャンスです!

株価が下がったり、物価の上昇などなかなか明るいニュースがない現在。「今始めるとかえって損をしてしまうのでは?」と不安に思ってしまう方も多いのではないでしょうか?

確かに、不況の現在においては株価は上がりづらいといえます。しかし裏を返せば、毎月同じ金額で買付ける(=「ドルコスト平均法」と呼ばれています)ため、たくさんの株が買えるということ。

ドルコスト平均法とは?

毎月、決まった金額を決まった頻度で買い続けること。投資の基本であり、景気の良し悪しに関わらず買い続けることにより、値動きのリスクを最小限に抑えることが可能となります。

株は、長い目で見れば必ず上がります。過去30年の値動きを見てみましょう。

湾岸戦争やアメリカの同時多発テロ、リーマンブラザーズ破綻などの時は確かに大きく下がってしまいましたが、トータルで見るとその後必ず上がっています。

つまり、株価が下がっている時に買い控えするのではなく、逆に攻めの姿勢で買い付けを継続することで、その後株価が回復した際のリターンを大きくすることが出来るのです。

そもそも、つみたてNISAは長期で保有するからこそ、利益が生じるもの。短期的な損が出ることはむしろ当たり前なのです。短期的な値動きだけでせっかく貯めたものを手放してしまっては、長期投資の意味がなくなってしまいます。

つみたてNISAをやるからにはどんと大きく構え、常に長期的な視野を忘れないようにしましょう。

日経平均株価推移(日本経済新聞社より引用)

【まとめ】つみたてNISAは不況の今こそ始めるタイミング

投資の基本は、長期保有・長期投資。

コロナや円安、値上げの嵐など、先行きの見えない今だからこそ、安値でたくさんの株を買えるチャンスでもあります。

口座開設だけでお金がもらえるキャンペーンなどを賢く利用し、将来に備えて自分の身は自分で守りましょう。

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